「飲酒運転は混ぜないで」三男を飲酒ひき逃げで亡くした女性。

下校中の小学生の列にトラックが突っ込んだ事故現場=2021年6月28日、千葉県八街市
千葉県八街市で市立朝陽小学校の児童5人が死傷した事故から28日で2年となる。 東京都多摩市のNPO法人「いのちの博物館」(東京都日野市)理事長の岩崎悦子さん(72)は21年前、三男の元気さんは当時19歳だった。 飲酒運転によるひき逃げ事故で行方不明となった。 飲酒運転の厳重化に尽力し、命の大切さを伝え続ける岩崎さんは「お酒は豊かな時間を与えてくれる。飲酒運転と飲酒運転を一緒くたにしないでほしい」と話す。 電話してるよ。 彼女は「涙が出ました。家族のことを思うと悲しくなりました。どうしてこのようなことが起こるのでしょうか」と語った。 岩崎さんは2年前、八街市で児童5人が負傷した事故の報道を聞いた。 自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪に問われた元運転手に、千葉地裁は懲役14年の実刑判決を言い渡した。 岩崎さんは「夢や希望に満ちた子どもたちが大人の身勝手な思い上がりで奪われてしまうのは本当に残念だ」と話した。公務員を目指して専門学校に入学したが、2002年1月23日深夜、原付バイクに乗っていた本木さんは、後ろから来た飲酒運転のワゴン車にはねられ、約90メートル引きずられた。本木さんとひき逃げした後、加害者は飲酒運転を隠蔽しようとさらに酒を飲み、勉強するために喫茶店に出かけた本木さんに「飲みなさい」と言ったのが最後の会話だった。岩崎さんは「葬儀はしましたが、その時のことはあまり覚えていない」としながらも、「次男が大声で泣いていたのが今でも忘れられない」と涙を流した。 「さよならを言っているわけではない」「たとえ被害者や加害者が一人や二人だったとしても、その家族や友人は皆傷ついているということを理解してほしい」 重大かつ悪質な事故であるにもかかわらず、 2001年に新設された危険運転致死傷罪は適用されなかった。 最終的に加害者は同罪で起訴され、懲役8年の判決を受けた。 岩崎さんは裁判終了後も自動車運転処罰法(2014年施行)の署名活動を続けた。 「これまで加害者側に有利だった裁判は変わってきた」と言う。 独立行政法人自動車事故対策機構千葉支所(千葉市美浜区)で7月1日まで開催されていた「いのちのメッセージ展」に、飲酒運転による交通事故で亡くなった「メッセンジャー」10人が展示された。 』と名付けられた等身大パネルが展示され、本木さんのメッセンジャーには思い出の写真が並ぶ。 「ちょっとした不注意で、加害者にも被害者にもなりかねません。私たちのように悲しみに暮れる家族が最後になってほしいのです」。 岩崎さんはこう訴える。 (前島沙紀)