【オリックス】宮城大也 8回無失点、同学年・佐々木朗希との3戦初勝利ならずも「いい投手です」

8回を投げて3安打無失点と好投した宮城(カメラ・吉村春子)
◆パ・リーグ オリックス2x-1ロッテ(27日・京セラドーム大阪) オリックス・宮城大弥投手(21)が持ち味を遺憾なく発揮した。 これまで2敗している同学年の佐々木朗希とは3度目の投げ合い。 ライバルが7回1失点でマウンドを降りる中、8回を3安打無失点と好投して初のマウンドを守った。 「佐々木というより、自分がいいピッチングをして、結果的にこうやって勝つことができた。結果的には良かったです」。 1点を守った9回に守護神・平野佳に同点打され、リーグ単独トップとなる7勝目は逃したが、女房役の森のドラマで優勝した。今季4度目のサヨナラ勝ち。 チーム第一の宮城らしい満点回答だった。 硬さをコントロールする柔軟性。 その言葉を体現した投球術だ。 佐々木朗が最速164キロを計測する一方、宮城は最遅88キロのスローカーブを織り交ぜた。 「タイミングがずれたという意味でも森さんとしっかり話し合いながら」。 初回に先制安打を打たれたが、その後は16連続アウト。 ポランコは1―0の6回2死満塁でフルカウントから4球ファウルで粘ったが、10球目で直球で3安打に仕留められた。 中嶋監督も「勝たせてあげたかった」と評価した。 左腕が力強く試合を作り、チームは22日以来の首位に再浮上した。 「いい感じで投げることができた。明日からの練習でも忘れないように頑張りたい」。 令和の怪物を“投げ飛ばす”に値する今季最多の114球でさらなる高みを目指す。 (小松真也) ◆ロッテ佐々木とオリックス宮城の関係 192センチ右腕のロッテ佐々木と171センチ左腕のオリックス宮城。 同学年のライバルであり、投球スタイルも正反対だが、実は仲の良い二人。 2019年にはともに高校日本代表に選出され、親交を深めた。 ドラフト1位でプロ入りした後も、両チームの対戦時には試合前に必ずと言っていいほど話をする。 世界一に輝いた3月のWBCでは再び同僚となった。 佐々木朗が宮城に抱きつくシーンが話題となっている。 佐々木朗は「(宮城は)見た通り柔らかかった」と話した。 宮城さんも「連絡を取り合ったり、食事に行ったりしています」と話した。