コーラン焼き討ちに抗議するデモ参加者がバグダッドのスウェーデン大使館を一時襲撃

バグダッド(AP通信)-イラクの影響力のあるシーア派聖職者であり政治指導者でもあるムクタダ・サドル師の信奉者数百人が木曜日、スウェーデンでのコーラン焼却に抗議してバグダッドのスウェーデン大使館を一時襲撃した。
イラク治安当局者は、デモ参加者がサドル師の写真や彼の民兵組織マフディ軍の旗を掲げて建物に侵入したため、スウェーデン大使館が治安部隊によって避難させられたと述べた。 メディアに話す権限がなかったため、匿名を条件に語った。
イラク当局者は大使館襲撃について公式声明を出さなかった。
水曜日、スウェーデンのメディアでイラクからの難民であると名乗った男性が、ストックホルム中心部のモスクの外でコーランを燃やした。
イラク治安当局者によると、この男はイラク人キリスト教徒で、2016年にイラク軍に編入された主にシーア派民兵からなる人民動員軍のキリスト教徒部隊で以前戦っていたという。
同様の抗議活動を禁止するという以前の決定がスウェーデンの裁判所によって覆されたことを受け、警察は言論の自由を理由に抗議活動を許可した。
この行為はイード・アル・アドハーの祝日中に行われ、イスラム世界で広範な非難を集めた。 トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領は木曜日、この事件はスウェーデンのNATO加盟獲得への新たな障害となるだろうと示唆した。
サドル師は木曜、フォロワーらに向けてツイッターにメッセージを投稿し、スウェーデン大使館に抗議するよう呼び掛けた。 同氏は、駐イラク大使の追放と、コーランを燃やした男の欠席起訴と国籍剥奪を要求するよう求めた。
聖職者は金曜日に大使館前で再度抗議活動を行うよう呼びかけた。
イラク外務省は声明で、スウェーデン大使を召喚し、スウェーデン政府に対し「聖コーランに対する度重なる侮辱を止めるために必要な措置を講じるよう」求めたと発表した。
「法的正当性と表現の自由は、宗教的神聖に対する侵害を容認することを正当化するものではない」と声明は述べた。