スーダンで暴力激増中、ICCがダルフール殺害と強姦を調査
アンソニー・ドイチュ著
ハーグ/国連(ロイター) – 国際刑事裁判所は、殺人、強姦、放火、強制退去、子どもに影響を与える犯罪の報告を含むスーダンのダルフール地域で4月中旬以来急増している敵対行為について捜査を開始したと検察トップが語った。木曜日に国連。
正規軍と民兵組織の迅速支援部隊(RSF)は、4月中旬に爆発した権力闘争で首都ハルツームやスーダンの他の地域で戦っている。
近隣諸国に逃れた70万人以上を含む300万人以上が故郷を追われた。 アントニオ・グテーレス国連事務総長は先週、アフリカ第三位の陸地面積を誇るスーダンが、より広い地域を不安定化させる可能性のある本格的な内戦の瀬戸際にあると述べた。
カリム・カーン検察官の事務所は国連安全保障理事会への報告書の中で、「現在の敵対行為の文脈で発生した事件に関連して捜査を開始したことを確認できる」と述べた。
報告書は、ICC検察当局が「西ダルフール州アルジェネイナにおける超法規的殺害、家屋や市場の放火、略奪の報告、さらに北ダルフールやダルフール全域の他の場所での民間人の殺害と強制退去の報告を注意深く追跡している」と述べた。
また、「集団強姦や子供に対する暴力や子供への影響に関する報告疑惑など、性的およびジェンダーに基づく犯罪の申し立て」も捜査していると述べた。
エルジェネイナでは、市内最大のコミュニティである非アラブ系マサリット人に対してアラブ民兵組織とRSFによる波状攻撃があり、数万人が近くのチャドに避難していると目撃者が報告している。
ICCは治安状況のため現在スーダンで活動することはできないが、できるだけ早く活動するつもりだと報告書は述べた。 2005年の国連安全保障理事会決議に基づき、その管轄権はダルフール地域に限定されている。
ICCは、2003年から2008年にかけてのダルフールでの初期の戦闘に関連した未処理の逮捕状を4件保有しており、その中には虐殺容疑で元スーダン大統領オマル・アル・バシールに対するものも含まれている。
アル・バシル氏と、同じくダルフールでの戦争犯罪容疑でICCから指名手配されている元閣僚2人は、スーダンで拘留されていた。 軍は、バシル氏と元閣僚の一人、アブデルラヒム・モハメド・フセイン氏が戦闘勃発前に軍病院に移送されたと発表した。 もう一人の元大臣アハメド・ハローン氏は、紛争開始から10日後に他の者とともに刑務所から脱獄したと述べた。
カーン氏は、長い間ICCに協力してこなかったスーダン政府に対し、容疑者の現在地を調べるよう要請を送ったと述べた。
4月、ICCはジャンジャウィード指導者アリ・ムハンマド・アリ・アブドアルラフマン容疑者のダルフール犯罪を扱う初の裁判を開いた。
(Anthony Deutsch と Stephanie van den Berg による報告、Rosalba O’Brien による編集)