ボクシングコンビ騒動 重大な監視 JBCにも責任、アマチュア参加なら安全管理も問題…記者の目

3月の試合後、オイコラ(右)に感謝するボビー・オロゴン
5月に札幌で開催されるプロボクシングのショーに、別のナイジェリア人ボクサーが出場する可能性があることが27日、分かった。 日本ボクシングコミッション(JBC)は同日、タレントで格闘家のボビー・オロゴン氏の息子、ジェイ・ジェイ・オロゴン(23)=平中BS=ら対戦相手2人を調査していると発表した。 一部ではプロとして活動していない「アマチュアボクサー」であるとの情報もある。 * * * オイコラのタイトル初挑戦が発表された日、前回の対戦相手は別人である可能性が指摘されていた。 26歳なんて信じられないですね。 安河内事務総長はかつてモーゼスをビデオで見たことがあり、顔ははっきり覚えていないが「しっかりしたボクシングをしている」という印象を持っていたという。 今回オイコラと対戦した「モーゼス」は4勝(2KO)5敗1分のキャリアを感じられなかったと語った。 JBCは事実関係を確認した上で、平中プロモーターらの責任が認められた場合にはライセンス停止などの厳重な処分を科す予定だ。 しかし、そうなった場合にはJBCも責任の一端を負うことになる。 外国人選手はパスポートや滞在許可証など必要書類を揃えて事前申請し、ライセンスを取得して初めて競技に臨む。 それは否定できません。 仮にアマチュアがリングに上がれば、日本のプロボクシングを統括する使命を持つJBCの安全管理の責任は重大だ。 安河内事務総長は「プロボクシングの信頼を傷つける可能性があり、厳粛に受け止めている」と慎重な姿勢を示した。 (ボクシング担当 谷口貴俊)