国連、ウクライナとロシアの穀物を世界に届ける方法に関するアイデアが「浮かんでいる」と語る
ミシェル・ニコルズ著
[国連(ロイター)] – ロシア政府がウクライナ穀物の黒海への安全な輸出を許可する協定を離脱したことを受けて、ウクライナとロシアの穀物と肥料を世界市場に供給するための「多くのアイデアが浮上している」と国連は火曜日に発表した。
黒海協定は、2022年2月のロシアのウクライナ侵攻によって悪化した世界的な食糧危機に対抗するため、昨年7月に国連とトルコによって仲介された。 ウクライナとロシアは世界有数の穀物輸出国である。
月曜のロシアの安全航行の保証の取り消しを含むロシアの撤退は、国連当局者がロシアの食料と肥料の輸出が世界市場に届くよう支援することに同意した国連とモスクワ間の協定も終了させた。
しかし、アントニオ・グテーレス国連事務総長は「ウクライナ産穀物、ロシア産穀物、ロシア産肥料が確実に世界市場に出回るよう、あらゆる可能な手段を模索し続ける」と国連報道官のステファン・デュジャリック氏は述べた。
同氏は記者団に対し、「多くのアイデアが浮上している」と述べたが、詳細には触れなかった。
ウクライナのドミトロ・クレバ外相は、黒海穀物協定の代替案を見つける必要があり、「現在、非常に活発な議論が行われている」と述べた。 同氏は、欧州を通じたウクライナ産穀物の輸出では「黒海に面したウクライナの港からの配達がないことを補うこと」はできないと述べた。
クレバ氏は、黒海輸送の復活に焦点を当てているのは、既存の枠組み内で継続するか、新たなモデルを創設するかのどちらかだと述べた上で、「問題はもちろん、ロシアが穀物を運ぶ船を攻撃することを決めた場合に何が起こるかだ」と付け加えた。
同氏は火曜日、国連訪問中に記者団に対し、「われわれはリスクを負わなければならないし、ロシアなしでもやっていけることを証明しなければならない」と語った。
(レポート:ミシェル・ニコルズ、編集:ティム・アーマン、ウィリアム・マクリーン)