国連、ニカラグアの大西洋岸でさらに2人の先住民住民の殺害を非難

メキシコシティ(AP通信)-国連人権事務所は金曜日、ニカラグアの大西洋岸でさらに2人の先住民住民が殺害されたことを非難すると発表した。
同事務所はニカラグア政府に対し、犯罪の捜査と処罰を求めた。 政府はまだ2人の殺害について確認もコメントもしていない。
「この地域のコミュニティは2023年に暴力によって深刻な影響を受けた」と国連事務所はソーシャルメディアアカウントで述べた。
襲撃が起きた地域はボサワ自然保護区として知られ、先住民族と環境保護のために確保されている。 しかし入植者たちは土地を開墾して牧場や農場にしたいと考えている。 この保護区は違法な採掘や伐採によっても被害を受けている。
ニカラグアではこうした殺害はしばしば処罰されず、入植者の多くは元兵士であると考えられている。
国連人権擁護局は「政府に対し、これらの攻撃の責任者を調査・発見し、再発防止のための措置を講じ、被害者とその家族の権利を保障するよう求める」と述べた。
環境団体デル・リオ財団は、今回の犠牲者は公園監視員2人で、マヤニャ・サウニ・アスのメンバーだったと発表した。
セルヒオ・フリアンとセラト・ジュウィズ・チャーリーという男性は、主にマヤグナ族とミスキトゥ族が居住するボサワスとして知られる先住民族の自然保護区で働いていた。
先住民権利団体プリラカによると、ジュリアンさん(42)は日曜日、ベトレヘムの町付近で4人の男に射殺された。 同紙によると、チャーリーさん(23)は水曜日、ウィル村で入植者とみられる人々によって殺害された。
ウィルは3月に入植者とみられる者らによる襲撃の現場となり、マヤニャ族5人が死亡、3人が負傷した。
マヤンナとミスキートのコミュニティは近年、多数の攻撃に見舞われており、先住民族の指導者やコミュニティのメンバーら約30人が殺害された。
デル・リオ財団によると、2015年以来マヤンナ族の領土の約60%が約5,000人の入植者によって侵略され、約3,000人の先住民住民が移住を余儀なくされた。
先住民活動家らは、ダニエル・オルテガ大統領の政府はジャングル地域の問題に十分な対応をしていないと主張している。 彼の政権はそれを否定している。