国連事務総長、ロシアによるウクライナ港攻撃を非難
ミシェル・ニコルズ著
国連(ロイター) – アントニオ・グテーレス国連事務総長は木曜日、ウクライナの黒海の港に対するロシアの攻撃を強く非難し、「民間インフラの破壊は国際人道法違反となる可能性がある」と警告した。
国連のステファン・デュジャリック報道官は、「これらの攻撃はウクライナをはるかに超えた影響も及ぼしている」と述べた。 「私たちはすでに世界の小麦とトウモロコシの価格にマイナスの影響を及ぼしており、それがすべての人を傷つけていますが、特にグローバル・サウスの弱い立場にある人々を痛めつけています。」
ロシアは黒海での事態の激化で世界の穀物市場を揺るがしており、3夜連続でウクライナの港を空爆し、ウクライナ行きの船舶に対して威嚇を行っている。
キエフはこれに応じ、ロシアまたはロシア占領下のウクライナ領土に向かう船舶に対しても同様の措置を発表した。
ロシア政府は、港湾攻撃は月曜日にウクライナがロシアのクリミアに通じる橋を攻撃したことへの報復だと説明した。
この動きは、国連とトルコの仲介により、過去1年間ウクライナ穀物の黒海への安全な輸出を許可する協定をロシアが破棄した数日後に起きた。
英国の国連代表団は木曜日、ロシアの黒海協定からの離脱による「人道的影響」をめぐり、国連安全保障理事会が金曜日に会合すると発表した。
月曜日のロシアの撤退はまた、国連当局者がロシアの食料と肥料の輸出が世界市場に到達するのを支援することに同意した国連とモスクワの間の協定を事実上終了させた。
この協定に基づき、国連はロシア政府がウクライナ黒海の港からの「食料、ヒマワリ油、肥料の妨げられない輸出を促進する」という約束をもはや履行していないと述べた。
国連は木曜日、ウクライナの港に対するロシアの攻撃もその約束に反すると述べた。
「事務総長は、世界的な飢餓と闘い、世界中の消費者に安定した食料価格を確保するための継続的な取り組みの一環として、ウクライナとロシアの食料と肥料が国際市場で確実に入手できるようにする努力を緩めるつもりはない」とデュジャリック氏は述べた。
(レポート:ミシェル・ニコルズ、編集:カニシカ・シン)