市川猿之助容疑者(47)逮捕 今後の捜査の方向性は?

FNNプライムオンライン
5月18日、猿之助さんと両親が東京・目黒区の自宅で遺体となって発見された。 死亡事件。
警視庁は27日、母親の自殺幇助の疑いで、歌舞伎俳優、市川猿之助、本名木野貴彦容疑者(47)を逮捕した。 今後の捜査のポイントは何でしょうか? 若狭勝弁護士:今回は母親の自殺幇助についてですが、父親の罪状がどうなるかは現時点では分かりません。 それをやろうとしているということが今回の事件の非常に大きなポイントだと思います。 ――事件から41日後に逮捕されましたが、今後の捜査にはどれくらいの時間がかかるのでしょうか? たとえば、第三者があなたの家に入ってきた場合、指紋やDNAが証拠となります。 しかし、家庭にある法医学資料は、DNAや指紋があっても証拠にはなりません。 そんなときは、まず発言です。 猿之助さんの発言は現場の状況や法医解剖の内容と一つ一つ徹底的にすり合わせて矛盾がないか確認されていると思います。 元埼玉県警捜査一課警部補 佐々木清三氏 検察官と相談しながら自殺幇助を選択したので、かなり自信を持って捜査をしてくれていると思います。 ――有罪が確定するまでどれくらいかかりますか? 若狭勝弁護士:これで、少なくとも22日以内には、母の自殺幇助罪で起訴されると思います。 父親に関しては、再逮捕の可能性はあると思いますが、再逮捕された場合はさらに22日かかりますので、トータルで1か月半、約30日かかります。実際に裁判が始まるまでに早くても3か月。 , 判決は早ければ今年12月までに出る予定。 場合によっては、起訴事実が争われた場合、判決が下されるのは1~2年後となる。 若狭勝弁護士:自殺幇助や合意殺人は、被害者に死ぬ意思があることが前提です。 したがって、自殺幇助とは、自殺を考えている人を助けることを意味します。 ただし、自殺幇助は殺人に比べて6か月以上7年以下の懲役または禁錮という比較的軽い罪です。 ――有罪となれば執行猶予付きになるのでしょうか? 若狭勝弁護士:自殺幇助だけなら、ほとんどが執行猶予付き判決になると思います。 例えば、それが介護のイベントだったとします。 自殺幇助はそもそも懲役7年以下と軽いので、その意味では執行猶予で十分な事件だと思います。 しかし、母親の自殺幇助と父親の自殺幇助であれば、今回は一緒に逮捕してもいいと思います。 今回のポイントは分けたことだと思うので、単なる父の自殺幇助として片づけることはできないと思います。 警察にも言い分がある、だからこそ猿之助さんを逮捕し、事の真相を慎重に捜査したのです。 (6月27日放送『めざまし8』より)